新着情報

2022.11.27

租税教室を行いました R4.11.10 新潟美容専門学校 ジャパン・ビューティ・アカデミー様

令和4年11月10日、新潟美容専門学校ジャパン・ビューティ・アカデミー様にて、租税教室を行いました。
対象は、1年生約10名でした。
美容の専門学校というだけあって、非常に華やかな雰囲気です。

 

前回に引き続き「社会人になってからの税のはなし」というテーマでお話しました。
美容の道を志す学生さんたちになるべく身近に感じてもらえるよう、美容室を例に、サロンの経営者が法人であろうと個人事業主であろうと、年1回「決算」と「税務申告」をする必要があることから始めました。

例えば美容室の売上は、カットやパーマ・カラーの施術料金がメインであり、また経費としては店舗の家賃やスタイリスト・アシスタントの人件費、カラー材やトリートメントなどの美容材料の仕入、美容情報サイトの掲載料や店内音楽の利用料などがあります。日々の取引を記帳して、1年間が終わったら「決算書」を作ることになりますが、単価の改定や増員などの経営判断に役立てるため、自分のサロンを経営していくのであれば、月々の業績をなるべくリアルタイムで、かつ正確に把握することが大事なんだよとお話しました。

そして、1年間で残った利益の中から法人税や所得税を納税することになりますが、決算や税務申告について私たち税理士がお手伝いすることや、お客様から預かった消費税の納税について、またサロンスタッフの源泉徴収事務などについても、お話しました。

特に消費税については、消費者としてお店で物を買ったりサービスを受けたら払うもの、という認識はあるものの、その後の納税などの流れについて知らない学生さんが多いと思ったので、事業者側で消費税を納税する仕組みになっていることを説明しました。

 

また学生さん達は、消費税以外の税金を納める機会がまだほぼ無いので、今後学校を卒業して就職したら所得税や住民税を納めることになります。さらに、今後自分で車を持ったりマイホームを買ったり、一定規模の財産を相続したりしたときは、自動車税や固定資産税、相続税を納めることになるんだよとお話しました。
さらに、給与から徴収されるのは所得税や住民税だけではないので、社会保険や雇用保険の仕組みについても、簡単にお話しました。

 

まだ社会に出ていない学生さんに、サロンの経営やら業績管理やらの話はもしかしたら少し早かったなと、個人的には反省点です。次回もし機会があったら、多くの学生さんが卒業後一度は通るであろう道として、サロンスタッフの立場から、給与所得や所得税にもう少し重点を置いた話をできたらなと思います。

今回お話をした学生さん達はまだ1年生でしたので、社会に出るまでもう少し時間がありますが、今のうちに税のはなしを聞いていただいたことで、将来へのイメージを持っていただけたなら良いなと思っています。

 

支部会員N