新着情報
2023.07.31
【支部インタビュー企画】
関東信越税理士会 新潟支部では、支部ホームページを通じ、一人でも多くの方に税理士という職業に興味を持っていただき、魅力を知っていただくために、新潟支部で活躍している会員のインタビューを掲載することにしました。
なぜ税理士になったのか?
税理士として、どんな働き方をしている?
税理士の仕事のどこが好き?
税理士の仕事を続けていくためには、どんなことを大事にしている?
そんな質問をぶつけつつ、税理士という職業の魅力について、色々語ってもらうという企画を、複数回に渡ってお届けする予定です。多様性の大事さが叫ばれる今、こちらのインタビューも、年齢や性別・働き方など、なるべく幅広いところから話を聞いていきたいと思っています。
第1回目は、新潟市内の税理士事務所で、20代の若手税理士として大活躍中のN会員です!
――税理士になったきっかけを教えてください。
僕は商業高校の出身なのですが、2つ上の先輩が公認会計士を目指すと言って大原簿記学校に進学したんです。そのとき初めて、公認会計士や税理士という仕事について意識しました。公認会計士はお給料も高いんだよと聞きまして、高いお給料をもらえるなんて良いな(笑)と、大原の公認会計士コースへ進学しました。しかし、2年生の冬、働きながら会計士の資格を取るのはどうやら難しいなと判断しました。就職せずしばらくの間勉強に専念するという道もありますが、僕の場合はそれが難しかったので、当初の目標の公認会計士から、働きながら資格を取ることが可能な税理士へと、目標を変更しました。
税理士の資格をとったのは23歳です。今勤務している税理士事務所に就職した際、これから税理士資格を取りますということ込みで入れてもらい、入って3年目に資格を取ることができました。
――お子さんがいらっしゃるのでしたっけ。お仕事をしながら、育児にも携わっておられるのでしょうか。
はい、プライベートでは、結婚していまして、来月1歳になる子供がいます。
僕ももちろん育児に携わっていまして、子供の保育園の送り迎えなんかは、自分が結構やっています。あとは、勤務先の事務所が育児に対して理解のあるところなので、フレックスタイムと言いますか、育児による中抜けとか早退など、色々柔軟に対応してもらえています。
――勤務先という話が出ましたが、今はどこかの税理士事務所にお勤めされているのですね?
はい、中央区の税理士事務所に勤務しています。入って今年で8年目になります。事務所は総勢で13名、そのうち税理士は僕を含め3名です。
――税理士として、具体的に普段どのようなお仕事をされているのですか?
普段のお仕事は、基本的に自分が担当している顧問先のお客様のところを回り、主に社長さんの税務や会計・経営の相談に乗ることです。あとは、記帳代行(※)をしているところは、資料をお預かりしたり。お客様は、法人と個人事業者の両方ですが、法人のほうが多いので、携わる税法も、主に法人税と消費税ですね。たまに相続税の申告もやらせてもらっています。
(※)記帳代行とは、顧問先の帳簿作成(会計ソフトの入力作業)を代行すること
――お勤め先には、税理士資格を持っていない職員さんも多く働かれているのですね。
はい、多いですね。仕事内容に大きな違いはないですが、できあがった税金の申告書を提出する際、作った税理士は自分の署名をすることができます。僕も、自分の担当先の申告書には、自分で署名させてもらっています。なので責任感という点で、自分の名前を署名できるということの意味合いは大きいですね。自分の責任が増えたなというのを感じます。
――税理士の仕事の中で、この仕事が好き!というものはありますか?
ずっと年上の社長さん達と経営の相談含め、今後会社をどうしていくかという相談に乗っているのが、一番楽しいです。人とお話するのは楽しいですね。普通は自分のような若い年代は、社長さん達とお話する機会などないので。社長さんから教わることもあります。自分は経営の経験はまだありませんが、従業員の採用のこととか教育のこととか、社長目線での話を聞けます。税理士業務と直接関係ないですが、ビジネスチャンスの見つけ方とかを教えてもらうこともあります。
――逆に、税理士の仕事をしていく上で、大変なことや、苦労したことがあれば、教えてください。
大変なことは、税制が毎年変わるので、その知識を随時仕入れていくのが大変ですね。あと、お客さんに説明するときに、難しい専門用語を言ってもなかなか伝わらないし、逆に簡単過ぎる表現を使っても、これは簡単な問題なんだとお客様が認識してしまいますよね。その辺の塩梅が難しいですね。あとは、中には個性的なお客様もいらっしゃるので、気を遣うこともあります。
――税理士の仕事を今後も続けていくために、何か心がけていることなどありますか?
特別これっていうのはないですけど、お客さんとの信頼関係を大事にしながら、ダメなものはダメというし、折れるところは折れる、ってことでしょうか。お客さんに寄りすぎず、税務当局に寄り過ぎず、自分なりの軸をもってお客様と接するということを、大事にしています。
――ちなみに、趣味やハマっているもの、好きなことなどありましたら教えてください。
映画が好きです。今は育児があるから、映画館に行く時間はないのですが、アマゾンプライムなどで子供が寝た後にゆっくり観たり、ちょっとした息抜きをしています。やっぱり仕事を続けていくうえで、息抜きは大事だと思います。あと、僕はちょうど育児中で、育児はとても大変ですが、育児中は仕事のことが100%頭から抜けるので、もしかしたら、それも良い気分転換にはなっているかもしれません。
――最後に、税理士という仕事に興味があるよという若い人達に、メッセージをお願いします。
少しでも興味があるのであれば、是非この業界の門を叩いてみるのが良いと思います。資格を取っても取らなくても、税理士事務所で働いていれば、同じような仕事はできます。税理士として独立したいのであれば、資格は必須ですが、業界自体に興味があるのなら、まずはこの業界で働いてみては。働きながら資格を取っている人はいっぱいいます。働きながら資格の勉強をすれば、例えば休みの日もしっかり休んだり遊べなくなったりと、苦労はもちろんありますが、僕は頑張って税理士の資格をとって良かったなと思います。