新着情報

2023.10.01

インタビュー第2弾 新潟支部の会員税理士が語る「税理士という職業の魅力」

【支部インタビュー企画】

関東信越税理士会 新潟支部では、支部ホームページを通じ、一人でも多くの方に税理士という職業に興味を持っていただき、魅力を知っていただくために、新潟支部で活躍している会員のインタビューを掲載しています。

なぜ税理士になったのか?
税理士として、どんな働き方をしている?
税理士の仕事のどこが好き?
税理士の仕事を続けていくためには、どんなことを大事にしている?

そんな質問をぶつけつつ、税理士という職業の魅力について、色々語ってもらうという企画を、複数回に渡ってお届けする予定です。多様性の大事さが叫ばれる今、こちらのインタビューも、年齢や性別・働き方など、なるべく幅広いところから話を聞いていきたいと思っています。
第2回目は、税理士業と子育てを両立されている、N会員です!

 

――税理士になったきっかけを教えてください。

一番のきっかけは、父が税理士だったからです。父から特に跡を継いでほしいと言われていた訳ではありませんでした。中学生の頃、高校受験のために塾に通っていたのですが、よく父に塾への送り迎えをしてもらっていました。その送迎の車の中で、色んな話を父としたのですが、自分の仕事は面白いよという話もありました。そのときはまだ中学生でしたし、税理士になろうなんて思ってはいませんでした。本格的に税理士を志したのは、就職活動のときです。私が就職活動をしていた頃は、就職氷河期と言われていた時期で、民間の企業に就職するのがとても大変な時代で、就職できる気がしませんでした。だったら、せっかく実家が税理士事務所をやっているのだから、税理士の勉強をさせてもらおうと思いました。それが、税理士を目指した一番直接の動機ですね。この時は、もうこの道しかないという気持ちで税理士を目指しました。

――お子さんは今おいくつですか?産休・育休はどのくらいとられたのでしょうか?

子供は今、小学校1年生です。産休・育休合わせて1年半くらい休みをとらせてもらいました。本当は1年で復帰したかったのですが、そのタイミングで、近場に空いている保育園(こども園)がなくて、結局1年半で仕事に復帰しました。休みに入る前に、自分が担当をしていた定例の仕事は、別の人に引継してあったのですが、後3日で産休に入るというタイミングで産まれてしまったので、やりかけの仕事は別の人にお願いしました。前日普通に仕事してたのに、今朝生まれたので休みに入ります、となってしまい事務所の人たちもびっくりしたと思います。育休中は、ほとんど仕事には携わっていませんでしたが、ちょっと特殊なクライアントの決算申告業務だけは、私がやっていました。育休中は、復帰できるのかどうか心配でした。1年半も空きましたので、今思うと復帰後しばらくは、頭がぼけていたというか、空回りぎみだったと思います。幾つかの仕事を同時並行で進めたり、仕事の段取りをとったりする感覚を取り戻すのに、半年くらいかかりました。

――子育てとお仕事の両立は大変かと思いますが、実際どんな感じでしたか?子育てとお仕事を両立していて、良かったことなどはありますか?

事務所にいる間は基本的に仕事のことだけ考えていますし、家に帰ると逆に仕事のことはほぼ考えないですね。子供がまだ小さいので、翌日の持ち物のこととか宿題のことなどを、見てあげないといけないですし。うちは夫が協力的なので、夫が残業などで忙しいときはこちらが家事を全部やるときもありますが、夫が定時で帰ってこられるときは、基本、家事は折半でやっています。ただ、子育てに関しては子供がまだママ、ママの年頃なので、どちらかというと、こちらに比重がかかっていますね。

――税理士の仕事をしていて、どこが楽しいですか?また、どんなところに苦労されていますか?

楽しいと感じるときは、お客様に満足してもらえたときですね。この仕事をやっていると、税制はもちろんですが、各種助成金のことだったり、最低賃金のことだったり、色々な角度から情報が入ってきます。コロナ禍のときも、事業復活支援金などの補助金の情報を必要としているお客様がいましたから。お客さんが必要としているタイミングで、必要な情報を提供できて、喜んでもらえると嬉しいです。大変なことは、やっぱり、申告書や決算書に漏れとか抜けがないか、常に気を張っていないといけないところです。

――趣味やハマっているもの、好きなことなどありましたら教えてください。

今は「ピクミン(ニンテンドーSwitchのゲーム)」にハマっていまして、子供と一緒にゲームを楽しんでいます。ゲームをするのは、主に休日ですね。平日はとにかく時間がないです。朝は7時半くらいに小学校へ出発させ、夕方も5時半位に事務所を出て、子供を迎えに行き、夕飯を作って食べさせ終わると、その時点で早くても7時半くらいになっています。9時までに子供を寝かせたいと思っていますが、なんだかんだで9時半くらいにはなってしまいますね。子供が寝たら自分の時間という感じです。

――お勤め先の事務所は、あまり残業がないのでしたっけ。

私の勤務先の事務所は、もともと残業があまりなく、5時15分が定時です。男性職員は必要に応じて残業することもありますが、みんなでがつんと残業するのは、確定申告期だけですね。私の場合は、子供のお迎えなどで残業できないので、どうしても仕事が残っているときは、夫に子供を任せて、土日に仕事をするときもあります。2人とも忙しいときは、近所に住んでいる母に子供を見てもらっています。子供が一人で留守番できるようになるまでは今の慌ただしい生活が続くかなあと思っています。大変ですが、自分が選んだ道ですし、子供は可愛いです。勤務先が実家ということもあるのだとは思いますが、基本的に定時で帰れて、急な仕事は他の人に手伝いをお願いすることもできますし、子供がいることには配慮してもらっていますね。
ただ、そうは言っても、やるべき仕事はたくさんあるので、なるべく残業をしなくて良いように、段取り力が鍛えられました。仕事の順序の判断をつけられるようになりましたし、仕事の内容で頭を悩ませることがあっても、いつまでも1人でぐるぐる考えていないで、一旦置いておくとか、誰かに聞いてみるとか、さくっと考えを切り替えられるようになったように思います。

――最後に、まだまだ女性の税理士は少ないですが、これから税理士を目指そうという女性に対して、アドバイスするとしたら、どんなことですか?

お客様と一対一でお話しすることも多いですから、同性の税理士のほうが相談しやすいと思ってくれる方もいると思います。仕事の内容的には、男性だから女性だからというのはないと思います。やりがいのある仕事です。