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2024.10.09

インタビュー第6弾 新潟支部の会員税理士が語る「税理士という職業の魅力」

関東信越税理士会 新潟支部では、支部ホームページを通じ、一人でも多くの方に税理士という職業に興味を持っていただき、魅力を知っていただくために、新潟支部で活躍している会員のインタビューを掲載しています。

なぜ税理士になったのか?
税理士として、どんな働き方をしている?
税理士の仕事のどこが好き?
税理士の仕事を続けていくためには、どんなことを大事にしている?

そんな質問をぶつけつつ、税理士という職業の魅力について、色々語ってもらうという企画を、複数回に渡ってお届けしています。多様性の大事さが叫ばれる今、こちらのインタビューも、年齢や性別・働き方など、なるべく幅広いところから話を聞いていきたいと思っています。

第6回目は、仕事もプライベートもどちらも大事!をモットーに、新潟市内でいきいきと税理士事務所を営むX会員です!過去にはなかったちょっぴりユニークなインタビューを、是非ご覧ください!

――税理士を目指したきっかけを教えてください。

私、結婚が早かったんですね。子育てに専念している時期が長かったんです。私が大学を卒業した頃は、いわゆる就職氷河期でした。就職するのが非常に大変だった時代です。一応私も就職活動はしましたが、あんまり真面目にはやりませんでした。なかなかピンとくる仕事もありませんでしたし、やりたくもない仕事をするくらいならバイトでいいやと思って、学校を卒業してからはしばらくフリーターをやっていました。そのまま結婚して、子供を授かりました。おうちで子育てしていた頃、夫の給与明細を見て、どうしてお給料からこんなに色々引かれているんだろうと疑問を持ったのが、最初のきっかけです。そこで引かれている社会保険料とか税金について調べるうちに、税理士という仕事があることを知りました。それで、税理士を目指してみようかなと思ったんです。
……というのは表向きの理由で()。本当のところは、1人で生きていける女になりたかったんです。経済力を持ちたかったんですね。だから税理士になろうと思ったというのが、本音です。どうして税理士だったのかって?資格商売だから食いっぱぐれなさそうだなと思ったし、なんか凄そうだから!とりあえず資格を取っておきゃ安心、誰か雇ってくれるだろうと思ったんです。すみません、そんなテンションで、税理士を目指してしまいました。
でも、税理士資格を取るまでは、当然、平坦な道のりではありませんでした。子育てをしながらだと学校に通うこともできないので、5科目全部通信教育で取りました。5科目取るのに6年かかりました。

――子育てをしながらの受験生活は、大変だったんじゃないですか?

そうですね、大変ではありましたが、何よりも、子供と一緒にいてあげられる時間を充分作ってあげられないという切なさというか申し訳なさは、常にありました。だからこそ、絶対に資格を取ってやると思っていました。通信教育を受けるために、年間で20万の学費がかかります。その学費を出してくれたのは夫ですし、落ちたら夫に申し訳ないという気持ちもありました。何よりも、さっきお話したように、1人で生きていけるだけの経済力を持ちたいという強い気持ちがありました。その気持ちがあったから、何とか5科目取ることができたんだと思います。法人税法に合格したときは、あまりに嬉しくて、人生で初めて嬉し泣きをしたことをよく覚えています。

――資格をとられてからは、どんな働き方をされているんですか?今はご自分で事務所を経営されているんですよね。

はい、資格をとってからは、しばらく税理士事務所で記帳業務をパートタイムでやっていました。まだ子供が小さかったですし。フルタイムで働き始めたのは、30代の半ばからですね。子育てしながらフルタイムで働くのは、やっぱり大変でした。今は子供が大きくなって、子育てからは解放されたので、仕事に注力することができています。
最初は自営なんて考えていなかったんです。自営なんて絶対無理、誰かに雇用してもらおうと思っていました。それが、気付けば今こうして自分で事務所をやっているのですから、人生何があるか分からないですね。
自営でやる楽しさですか?そうですね、完全に自由にやれるっていうところですかね。何でも自分の裁量で決められますから。新規の依頼を受けるか受けないかも、仕事の量も、働き方も、全部自由。自営でやる苦労?うーん、苦労なんてあるかな?ぶっちゃけ、あんまり苦労は感じたことがないです。ただ、苦手分野はやっぱりあります。組織再編とかはあまり縁がないので、そこまで詳しくないですし。
仕事とプライベートに関しては、きっちり線引きをしています。確定申告時期など、繁忙期はそれなりに忙しいですが、土日はきちんと休みますし、基本的に残業もしません。残業は悪だと思っているので(キッパリ)!仕事時間は短く、でも質は高く。というのが、私のモットーです。人生は短いですし、やりたいことは仕事以外にもたくさんありますから。趣味の時間をいかに確保できるか、常に考えて暮らしています。

――たくさんご趣味があるんですよね。

そうですね、ランニングに、スポーツ観戦、旅行とかですね。旅行に関しては、スポーツ観戦のついでという感じですが、県外のいろんな場所に行けるのは楽しいです。あとは私、今までじっくり本を読むことをあまりしてこなかったんですね。今は読書がすごくしたい気分なんです。ユダヤというか、ユダヤ人にすごく興味がありまして。

――ユダヤですか?ええと、それは、その、昨今のパレスチナ情勢の報道などを見られて、興味を持たれたということでしょうか?

いいえ。ユダヤには昔から興味があったんです(キッパリ)。最近は専らユダヤ関連の書籍を漁っています。今も「ユダヤと金融の世界史」という本を図書館で借りて、毎晩寝る前に一生懸命読んでいます。これがなかなか進まないんですよ、数ページ読むと眠りに落ちちゃって。2週間で返却しないといけないのに。早く帰ってユダヤの本を読みたいから、残業なんてしてられませんよ。

――お仕事とプライベートのバランスのとれた、素敵な生活を送っておられるようですね。では最後に、これから税理士を目指したいという方へのメッセージをお願いします。

そうですね。税理士は色々な職種の方と接するお仕事です。普通に1つの会社で働いているだけではなかなか見えない、世の中のいろんな側面を見ることができます。実際、私もこの仕事をして、視野が大きく広がったと思います。だから私は税理士になって良かったなと思っています。広い世界を見たいと思っている方は、是非税理士を目指してみられるといいと思います。